生活困窮者の方は所得が低いからこそ、逆にかかってしまうコストがあります。
例えば、風呂なしのアパートだから銭湯代がかかる、洗濯機置き場のないアパートだからコインランドリー代がかかるなどです。
今回は、炊飯器が壊れてしまったので自炊が難しくなってしまった生活困窮者の方です。
どれだけ安いものを選んでも、毎日コンビニやスーパーのお弁当や外食を利用すれば、お金もかかり、また食生活も偏ります。(だから貧困層の方に肥満が多いんですよね。こうした不健康な食事を続けて病気になって、今度は医療費がかかるようになります。)
そこで、食料についてはフードバンクさんにお願いして、2週間に1回お米やその他食料が届くようにお願いしました。しかし、お米が届いても肝心の炊飯器がない、という事態に。
(フードバンクについてはコチラをご覧ください→フードバンクとは |食料の問題 | SECOND HARVEST )
そこで、当相談室運営団体であるインクルージョンネットかながわがインターネットで皆様に寄付を呼びかけたところ、なんと!わずか5分で炊飯器を寄付してくれる方が現れました。
支援を受けて既に就職が決まっているそのご利用者さん。初給料までの約2ヶ月の食事をフードバンクの食料と、ご寄付いただいた炊飯器の助けで乗り切ることができそうです。
食べ物や生活必需品の購入にも困る困窮者の方がいる一方、大量の食料や物が廃棄されている日本。こうした形で廃棄されるものが、生活困窮者の元に届いて自立を支えるのは、双方にとってWin-Winで素敵なことだなぁ、と思います。
インクル相談室鎌倉では、民間法人の運営という利点を生かして、これからも柔軟に、迅速に、地域の、社会の、皆さんの力を支援に生かしていきたいと思います。